万歳の意味は?万歳三唱なの?万歳はなぜ始まった?




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テレビの選挙速報などを見ていると、当選が確定した瞬間によく「万歳三唱」をやっていますよね。

お祭りや大会の後とかでもたまにやっているのを見かけたりもします。

筆者も先日息子の幼稚園の運動会を観に行ったときに、競技が終わると子供たちが先生と一緒に万歳していました(万歳三唱ではなかったようですが)

お祝いごとやおめでたいときなどにやるイメージがある万歳三唱ですが、実際はどういう意味なんでしょう?

それに、万歳ってなんで『三唱』なんでしょうね。一回や二回じゃダメなんでしょうか。

万歳三唱始まりがいつかも気になったので、まとめて調べてみました。

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そもそも、万歳っていう言葉はいつからあるの?

「やったー!」と同義語として扱われる「ばんざーいっ!」ですが、この万歳、もとは中国の言葉だったそうです。

不老不死を願う秦の始皇帝が「万年」という意味を持つ「万歳」を皇帝の寿命として表したのが始まりだという説があるそうです。

日本でも「万歳」という言葉自体は奈良時代にすでにあったそうですが、読み方は「バンゼー」や「マンザイ」だったそうです。

尚、現在日本では「万歳」『祝いや喜びの気持ちを込めて唱えること。多く、威勢よく両手を上げる動作を伴う』という意味だそうです(※デジタル大辞泉より)

『万歳三唱』はいつからはじまった?

「万歳」という言葉の起源はけっこうあやふやですが、「万歳三唱」という言葉が作られた日は非常に明確に歴史に残っています。

それは、1989年2月11日、大日本帝国憲法が発布された日です。

初めて日本に『憲法』が生まれ、それが発表される日……そんな記念すべき素晴らしいお祝いの日ならば是非国民みんなで盛大に祝いたい、そう考えた人たちの間で、みんなが一斉に声をそろえることができる簡単な掛け声のようなものがないかと考えました。

当初、当時の文部大臣から「奉賀」という『謹んでお祝いを言う』という意味の単語が候補として出されました。

ですが、これを続けて何度も言うと

「ほうがぁ~」→「ぁほうがぁ~」→「あほうがぁ~」

と、「阿呆が」と聞こえてしまう可能性があるのではないか……という理由により「奉賀」は却下されました。

その次に候補に挙がったのが当時の明治天皇を祝福する意味も含めた「万歳」でした。(当時まだ「マンゼイ」等奈良時代から続く呼び方でしたが、この機会に見直されて「バンザイ」となりました)

そして、どうせなら英国で皇帝をたたえる「hip hip hurrah!(ヒップ・ヒップ・フレー)」のように三回続けて言うといいのではないかと話がまとまり、万歳三唱が生まれたといわれています。

尚、当初の予定では「万歳、万歳、万々歳」とするはずでしたが、明治天皇が出てきて最初の「万歳」を言ったときに天皇の馬が驚いて棒立ちとなってしまったため、二回目の「万歳」は小声になり、三回目の「万々歳」は発せられることなく終わったそうです。

もしこの時当初の予定通りの万歳三唱を行っていたら、今の万歳三唱は三回目が「万々歳」になっていたかもしれませんね。

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万歳をするときの手の向き

さて、ここでちょっとした疑問なのですが、万歳のポーズは両手を上にあげる……ですよね。

この時、てのひらの向きって気にしたことありますか?

筆者は特に何も考えずにてのひらを正面に向けて万歳していましたが、今回いろいろと調べていると「万歳のときにてのひらを正面に向けるのは降参の意味なのでふさわしくない」という記述を見つけました。

なるほど。確かに敵に向けて降参する「ホールドアップ」って手のひらを正面に受けて両手を上げてますよね。映画とかでよく見かけます。

でも、筆者の周りでも、例えば先日の幼稚園の運動会でも、パッと見た感じほとんどの人が万歳の時には両手の手のひらを正面に向けているような気がしました。

では、どういう方法が正しい「万歳のやり方」なのでしょうか。

実は、「正しい万歳のやり方」というマニュアルはどうやら存在しないようです。

1990年代に「万歳三唱令」という文書が出回ったことがあったそうですが、これはまったくのデタラメ、偽文書であることが確認されています。

ただ、戦争を生き抜いた人たちの話によると、万歳とは「両の手のひらは向かい合わせ」にして「体の横まっすぐ垂直に両手を持ち上げる」ものだということです。

戦時中は敵に対して手のひらを見せる=降参、降伏だったので、簡単にすべき所作ではなかったからかもしれません。

戦後70年が過ぎてすっかり平和になった日本では、そういう考え方すらピンと来なくなっていますね。

今では万歳の方法も、多くの人にとっては「手のひらを正面(相手)に向けて思いっきり両手を上にあげる」というなんだか楽しそうなものに変化しています。

戦後の時代の流れで万歳のやり方が変わってきたのだとしたら、それは平和の象徴ともいえますし、とてもいい変化のように感じますよね。

まとめ

いかがでしたか?

万歳、そして万歳三唱の意味……万歳はともかく万歳三唱が明治になってからできたものだとは知りませんでした。

しかも最初は「万歳、万歳、万々歳」だったとは……。今考えるとちょっとおさまりが悪いようにも感じますよね。

そして、万歳の手の向き……意識したことなかったですが、実は時代によって変化しているものだったんですね。

てのひらを正面に向けるのが今風っぽいですが、昔ながらの丁寧な所作、となると戦時中に教わったらしいてのひらは向かい合わせでビシッと上げる方がいいのかもしれません。

周りの人の顔ぶれを見ながら、その場その場で臨機応変に対応していくのが一番かもしれませんね。

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