富士山トイレは300円?【忘れたらオシッコが出来ない?】




2013年に世界遺産に登録された富士山

登録前後は富士山フィーバーで多くの登山客で溢れかえったとの報道がありましたよね。

富士山と言えば日本一高い山。富士山を制する者は日本を制す! ぐらいの心意気で富士山登山に挑む人も多いかもしれません。

そんな富士山ですが、登山道にあるトイレがほとんど有料だってこと、ご存知でしたか?

金額は100円~300円と幅がありますが、頂上付近ではトイレを一回使うごとに300円がかかるとか。

トイレ使うのにお金が掛かるの?! と驚いてしまいそうですが、よく考えてみると富士山に下水道なんて通っているわけがないですもんね。

汚物の後処理を考えたら当然のような気もします。

それでは、有料トイレが設置される前の富士山の状況も含めて富士山トイレ事情をご紹介していきます。

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十年前は垂れ流し?!

2006年ごろには富士山にあるほぼすべてのトイレが「環境配慮型トイレ」となりましたが、それ以前のトイレって実は完全に垂れ流し状態だったそうなんです。

この現代の日本で「垂れ流し」のトイレが存在していたなんて……ちょっと衝撃ですよね。

しかもそのトイレがあるのは日本一高い山、美しい山として名高い富士山です。

当時の富士山では登山客が少なくなるシーズンオフになると、シーズン中に溜めていた汚物をそのまま山肌に流していたそうです。

その結果、トイレットペーパーなどのゴミが汚物とともに山肌を伝い、「白い川」と呼ばれる汚物の川ができていたとか。

汚物の川……想像するだけで鼻をつまみたくなりますよね。

環境配慮型トイレとは

さすがにこのままではまずいと考えた国と県は、山小屋の店主と協力して1997年ごろからトイレの改良設置をはじめ、2006年には垂れ流し方法の旧式トイレから「環境配慮型」と呼ばれる垂れ流さないタイプのトイレに切り替えることに成功しています。

環境配慮型トイレには以下の三種類があります。

環境配慮型トイレ三種

  • 浄化循環式
  • 焼却式
  • バイオ式

【浄化循環式】

カキの名産地として知られる広島の会社が開発したトイレです。

なんでも、広島で多くとれるカキの殻は汚水をきれいにする微生物が住みやすい環境だそうで、その微生物の力でトイレを流すときに使った水を浄化して繰り返し水洗トイレの水として使用するそうです。

繰り返し使用するため見た目はかなり濁っていますが、臭いはほとんどしないそうですよ。

【焼却式】

汚物をすべて燃やす方式です。シーズン中は大量に発生するであろう汚物も、燃やして灰にしてしまえば一握りぐらいになるとか。

【バイオ式】

微生物が育ちやすいおかくずを敷き詰めて、その上にトイレを設置する方式です。

汚物がおかくずと混ざり、それをまとめて微生物が分解してくれるというすぐれもの。

※富士山のトイレではそれぞれトイレットペーパー等の処理方法が異なります。すべてのトイレに張り紙がきちんとされているそうなので、使用する時には必ず確認するようにしましょう。

特に、浄化循環式の場合見た目が水洗トイレっぽいですが、トイレットペーパーを流してしまうとその後使用不可になってしまいます。隣に備えつけの箱があるはずなので、使用後は必ずそちらに捨てるようにしましょう。

富士山のトイレが有料である理由

さて、このようにかなりの費用をかけて環境配慮型のトイレを設置した富士山ですが。

当然ながら私たちが普段町や駅で何気なく使っているトイレとは設置も維持も比べ物にならないぐらいお金がかかることは想像がつきますよね。

設置費用も膨大なうえ、それぞれのトイレを清潔に維持するためにはとても費用がかさみます。

そこで考えられたのが「トイレ一回使用ごとに100~300円の協力金を支払ってもらう」というものでした。

ただし、有料トイレだからと言ってお金を払わなければ使用不可か、というとそういうわけではありません。

基本的にはトイレの入り口に金額を明記した専用の箱が置いてあることが多いので、もし緊急時に小銭がなくてどうしようもない時は先に使用することが可能です。

ただし、その際には使用後山小屋等で両替をお願いしてきちんと支払うようにしましょう。

そして、そうならないためにも富士山登山時には100円玉を多めに持参したほうがいいでしょうね。

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富士山のトイレの大まかな金額設定

富士山に登るとき、初心者を含む多くの人が利用するのが「吉田口ルート」と呼ばれる五合目までバスなどで行き、そこから山頂を目指すルートです。

この場合、五合目のバス停あたりのトイレは無料のところもあります。

この五合目はレストランや売店などがたくさん並ぶ、いわゆる「観光地」になります。そのためかトイレも無料のものがあるようです。

その後、標高が低いところでは100円のトイレもあるようですが、基本的に登山道にあるトイレは200円が多いようです。

そして、山頂付近になると300円トイレが登場します。

尚、山頂付近の山小屋では軽食や飲料水も販売していますがそこまでの運搬費を含めてかなり高額となっています。

そう考えるとトイレの値段が上がってしまうのも納得ですね。

まとめ

いかがでしたか?

富士山と有料トイレ……最初に聞いたときはピンとこなかった組み合わせですが、調べてみるとなるほど納得でした。

2000年過ぎても垂れ流しのトイレが存在していたという当時の富士山……考えるだけで恐ろしいことですが、今はきちんと環境配慮型のトイレが設置されているので、垂れ流すことによる環境汚染は免れるようになった、ということですよね。

と思っていたら、最近の富士山フィーバーで今度はこの有料トイレが不足しているという問題が発生しているとか。

たくさんの人に訪れてもらうことはいいことですが、一度にどっと押し寄せてトイレの使用上限を超えてしまうと確かに意味がありませんよね。

一部では登山者が持参する携帯トイレの普及を目指している団体もいるとのことですが、一体この先富士山のトイレはどうなってしまうのでしょう。

日本一高い、美しい山である富士山……。世界文化遺産にも登録されていることですし、是非その美しさは保ってほしいものですよね。

富士山登山を考えている人は、こちらの記事を参考にトイレについてもしっかりと計画して登っていただけたらと思います。

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