血液と海水の成分が同じはウソ?【海水で病気が治る・・・】




みなさん、「海水療法」って聞いたことありますか?

フランスの生理学者、ルネ・カントンが行った治療法で、血液まで濃度を薄めた海水を患者に注入し、様々な病気を治したといわれています。

海水血液に注入? そんなことしても大丈夫なの?! と思ったあなた。

実は、海水血液成分ってほとんど同じらしいんですよ。

確かに私たち人類はもともと海から誕生した生物が進化したといわれていますよね。

そこから考えれば、海水を人間の血液レベルに薄めて不純物を取り除いて……など研究を重ねたものなら体内に入れても大丈夫な気もしますよね。

でも、それで病気が治るとか言われるとイマイチピンと来ないような……。

そんなわけで、この「海水療法」について調べてみましたので、これからご紹介します!

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海水療法とは

私たちの体に流れている血液は、海水とミネラルの構成比率が非常によく似ているそうです。

そのため、フランスの生物学者であるルネ・カルトン「海水こそ、生命を生かす源である」として1907年から1910年の間、自分が開いたクリニックで患者に血液濃度まで薄めた海水を輸血するという治療を行い、その結果50万人以上の命を救ったといわれています。

このカルトンが行った治療法こそ「海水療法」と呼ばれるものです。

当時、この治療法は非常に画期的で、一般庶民だけでなく著名人をはじめ多くのフランスの民が大絶賛したそうです。

海水療法はなぜ定着しなかったのか

わずか3年の間に50万人以上の命を救ったといわれているカルトンの海水療法。

当時のフランスで大絶賛されたはずのこの治療法が現代まで生き残ることができなかったのはなぜなのでしょうか。

実は、この時フランスの医学界では近代細菌学の祖と呼ばれているパスツールの提唱した治療法が基本とされていたのです。

パスツールは弱毒化した細菌を人の体内に入れることにより、その細菌に対しての免疫力を高めることを発見しました。

これは現代の私たちが普通に行っている予防接種の始まりと言われています。

当時はこの方法が主流だったため、カルトンの「血液と海水を入れ替えることにより、体全体の免疫力を上げて病を治す」という方法は考えられなかったのです。

個人的な意見ですが、カルトンのこの考え方は東洋医学に近いように感じます。

現代でも西洋医学と東洋医学は相いれていない(基本的には病院で行う治療は西洋医学ですよね)ので、まぁ、当時もどうしてもカルトンよりパスツールのほうが医学界では優位に立ってしまったのかな? と個人的には思いました。

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実際問題、海水療法ってどうなの?

ある意味当時の流行に乗れなかったカルトンの治療法。

でも、50万人以上の命を救った方法なんだから、なんらかの形を変えて現代に残っていてもいいような気がしますよね。

……実は、残っているんですよ。海水濃度を薄めて体内に入れるという方法は。

みなさん、「生理食塩水」って聞いたことありませんか?

医療ドラマなんかで見かけたり、病院でも看護師さんが持ち運んでいる用具の中にあったりしますよね。

実はこの生理食塩水、私たちが普段受ける点滴や注射に使われているんです。

風邪などで食べ物を受け付けなくなった時、病院で点滴受けますよね。

あの点滴の液は、ほとんどが生理食塩水+栄養剤です。

つまり、私たちの体内に入れても大丈夫なように体液と浸透圧を同じようにした食塩水のことを生理食塩水と言います。

……これって、カルトンが海水療法で使っていた海水と似ていますよね。

ただ、カルトンは「海水を血液の濃度に薄めて使っていた」のに対して、生理食塩水は、乱暴な言い方になりますが「水に塩を足して血液の濃度に近づけている食塩水」になります。

そう考えると同じものではありませんが、限りなく近いようには感じます。

ただ、生理食塩水を血液の代わりにガンガン体内に入れたところで、様々な病気が治るのかというとそう言うことはありません。

風邪でぐったりしているときに点滴を受けると、少し体が軽くなるかな? 程度ですよね。

そう考えると、現代の医療現場で海水療法がどれほどの効果があるのか……と考えると首をかしげざるを得ませんよね。

まとめ

いかがでしたか?

最初は海水を血液の代わりに体内に入れるなんて……! と思ってしまった筆者ですが、調べていくうちに「ああ、点滴ね」と思わず納得してしまいました。

最近有名になりつつある「経口補水液」も生理食塩水の一種らしいですよ。

そういえば、熱射病を予防するためには水分補給だけでなく塩もきちんととるようにと言われますよね。

私たちの体にとって水と塩というのは非常に大切なものなんだな、と改めて思い知らされました。

そう考えたら海水療法……あながち間違った方向性ではない……のか?

でも、最近の地球環境を考えたら様々な汚染物質が流れているであろう海水を体内に入れるなんて、やっぱりちょっと怖いような気しますよね。

太古の海水ならアリだったような気もしますが……実際のところ、今の地球ではちょっと考えられないような気がしますね。

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