NAFTA(ナフタ)とは何?【何の為に出来た由来を確認してみた】




ここ最近、テレビやネットなどでほぼ毎日目にする有名人、いますよね。

そうです。アメリカの新大統領、トランプ氏。

彼の言動は今世界中で注目されていますが、その中の一つとして注目されているのが「NAFTA」という単語。

この「NAFTA」「ナフタ」と読みますが一体の意味があるかわかりますか?

実はコレ、現在日本で非常に注目されている「TPP(環太平洋パートナーシップ)」と同様の意味を持つと言われる「北米自由貿易協定」の頭文字をとったものです。

このNAFTAがなぜ今注目されているのでしょうか。

そもそも、NAFTAとはいつ始まり、どういう協定なのでしょうか。

それでは、「NAFTA(ナフタ)」についてをトランプ政権の現状
を交えつつ、簡単に説明していこうと思います。

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NAFTAとは

NAFTAとは、デジタル大辞泉によると「北米自由貿易協定。アメリカ(米国)・カナダ・メキシコの三か国による域内の貿易自由化をめざす協定」と明記されています。

つまり、おおざっぱに言うとTPPが12か国間で結ぼうとしていた協定の、米国、カナダ、メキシコの三か国間で先に結ばれた協定がNAFTA、ということですね。

この協定は1989年にまず米国とカナダとで協定を結ぶ話が出て、1992年にメキシコを入れた三か国での調印(3か国合意)が完了し、1994年1月から実施されています。

この協定の一番の目的は関税の撤廃です。

各国での関税を引き下げ、もしくは撤廃するこにより、三か国間での貿易の自由度を揚げようとしたといわれています。

なぜNAFTAは作られたのか

米国、カナダ、そしてメキシコという国名だけを聞くとピンとこない三か国で構成されたNAFTA。

そもそもどうしてこの三か国で協定を結ぶことになったのでしょうか。

世界地図を見ていただくと一目瞭然なのですが、実はこの三か国はお隣さん同士なのです。

アメリカ大陸の北側を上から見ていくと、「カナダ」「アメリカ合衆国(米国)」「メキシコ」と陸続きですべてが同じ大陸にあります。

そしてこの当時(1980年代)、ヨーロッパではEU(ヨーロッパ連合)統合の動きがあり、また東アジアでは急激な経済成長が見られたため、それらを脅威に感じた当時の米国大統領クリントン氏が両隣のカナダとメキシコと手を組んでヨーロッパやアジアに負けない経済大国を作ろうと考えてNAFTAを結成したといわれています。

今NAFTAが注目されているワケ

ヨーロッパやアジアに負けない経済大国を作ることを目的に結成されたNAFTAは、現在GDP(国内総生産)で見るとEUを上回り世界最大となっています。

当初のもくろみ通り世界最強の経済協定となっているはずのNAFTAですが、米国の新大統領であるトランプ氏は今回の選挙に当選する前から「TPP離脱」とともに「NAFTAの再交渉」という反自由貿易政策を掲げていました。

NAFTAはカナダと米国、そしてメキシコ間の関税をほぼ撤廃、輸出入にかかわる関税ゼロを成し遂げた協定です。

このおかげで米国は国内全輸出のうちの34%を占めているといわれているカナダとメキシコへの輸出についての関税をゼロで通すことが可能になっています。

具体的には米国からカナダへと輸出されている中型車は年間で60億ドルと言われていますが、この関税がかからなくなっているのもNAFTAのおかげです。

60億ドルの6%……3億6千万ドルの関税が無税……なんというオイシイ協定なんでしょうか!

米国にとってこんなにオイシイ(言い方が下品ですみません)協定の内容を再交渉して、交渉に応じなければ脱退する! とまで言っているトランプ氏。いったい何が不満なんでしょう。

実は、カナダやメキシコから米国に輸入している自動車関連産業がどうやら問題らしいんです。

米国の国内全輸入の27%を占めているといわれているカナダ・メキシコ両国からの輸入ですが、特にメキシコからの自動車関連等の輸入額はNAFTA結成後におよそ2倍に増加したそうなんです。

メキシコにとっては米国への輸入額の黒字はほぼこの自動車関連に関する輸入と言われており、米国を代表するトランプ氏的にはこれが「不公平だ」「米国の雇用機会が奪われている」ということらしいです。

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これからのNAFTA

NAFTAは三か国が同等の立場に立って手を取り合った協定だとは思いますが、実際問題どうしても米国の圧倒的強さを前にすると難しいものがあるのかな、と筆者は思います。

それを裏付けるように、今月二日にトランプ大統領が「NAFTAの再交渉を加速させたい」という旨を発表すると、メキシコ政府も再交渉に向けて準備期間に入ったと報道されました。

メキシコ政府的には今のNAFTAで充分だと思うんですが……やはり政治的にはそうはいかないのでしょうか。

早ければ今年の5月にはNAFTAの再交渉が始まるといわれています。

NAFTAの再交渉によってメキシコから米国への輸出時に関税がかかるとなると……困るのは自動車産業です。

現在国内最大手である「トヨタ」を含め、国内の多くの自動車メーカーが商売上非常に有利であるメキシコに工場を持っています。

今後のNAFTAの再交渉次第ではそれらの工場の稼働をどうするのかという問題も出てきます。

TPPとは違ってNAFTAの場合は日本は関係ない、というわけではないんですよね。

NAFTAを含めた今後の米国の動きには我々日本人も注目しておかなければならないのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

実は筆者は今回この記事を書くにあたり始めて「NAFTA」という存在を知りました。

調べ始めた時は「カナダとアメリカとメキシコの協定? 海の向こうの話だし、関係ないんじゃないの?」と思っていましたが、よく考えるとそうではないんですよね。

日本の企業は昔と違って今では海外でも多くの利益を生み出しています。

企業が海外で利益を得ることにより、社員のお給料が増えて日本の景気が良くなる……はずです(実際はそう簡単ではありませんが)

そう考えると、海外での利益が減ることは回り回って日本の景気が悪くなる……? とも考えられますよね。

海の向こうの国の話だから……と無関心でいることなく、EUをはじめ世界の様々な経済活動にはきちんとアンテナを伸ばしておかなければならないな、とちょっと反省しました。

「NAFTAなんて聞いたことない」という筆者のような人にとってこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

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