殺菌・除菌・滅菌・消毒の違いを解説!【保存版】




kinn3

最近は人間も過ごしやすくなったと同時に菌も過ごしやすくなったようで、年中除菌だの殺菌だの、滅菌消毒・・・・いわれますよね。

昔は結構ぞんざいだったんですけどね?

熱湯消毒とかたまに母がやってましたけど、たいがいは洗剤で洗って流して干して。

それでも何も起きませんでしたけどね。

菌も進化してるのでしょうか?何かと殺菌除菌滅菌消毒!って文字がドラッグストアとかでも目立ちます、どう違うんでしょうか。

菌が強くなったのか人間が弱くなったのか・・・・。

なんにせよこの伝家の宝刀みたいな言葉の意味の違いを探ります。

【スポンサードリンク】

どこが違うのか?「殺菌」「滅菌」「除菌」「消毒」などの用語

感染症や中毒などの事故・事件が相次いだこともあって、人々の清潔・安全意識の高まりから、「菌」に対しても敏感になる傾向も、一般に定着してきました。

それとともに、菌の制御に関するものだけでも、除菌・殺菌・滅菌・抗菌など、様々な用語が飛び交うようになりましたが、こうなるとそれぞれの言葉の意味が、いったいどう違うのかも気になってきます。

ここではこうした用語の定義と意味について、整理しておきましょう。

用語の定義と意味

  • 滅菌
  • 「滅」とは「全滅」の滅であり、滅菌といえば意味的には菌に対して最も厳しい対応、ということになります。

    つまりすべての菌(微生物やウィルスなど)を死滅させ除去することで、日本薬局方では微生物の生存する確率が100万分の1以下になることをもって、滅菌と定義しています。

    しかし、これは現実的には、人体ではありえない状況、(例えば人の手を滅菌するには、人体の細胞ごと殺さなければならなくなる)で、器具などの菌に対する用語だと考えられています。

    kinn2

  • 殺菌
  • これは文字通り「菌を殺す」ということを指しています。

    細菌を死滅させるという意味ですが、この用語には殺す対象や、殺した程度を含んでいません。

    このため、その一部を殺しただけでも殺菌といえる、と解されており、厳密にはこの用語を使う場合は、有効性を保証したものではない、といえます。

    また、この「殺菌」という表現は、薬事法の対象となる消毒薬などの「医薬品」や、薬用せっけんなどの「医薬部外品」で使うことはできますが、洗剤や漂白剤などの「雑貨品」については使用できないことになっています。

    kinn4

  • 消毒
  • 物体や生体に、付着または含まれている病原性微生物を、死滅または除去させ、害のない程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わさせるなどして、毒性を無力化させることを言います。

    消毒も殺菌も薬事法の用語です。

    一般に「消毒殺菌」という貫用語が使われることもあり、消毒の手段として殺菌が行われることもあります。

    ただし、病原性をなくす方法としては殺菌以外にもあるので、滅菌とも殺菌とも違うという意味で使い分けがされています。

  • 除菌
  • 物体や液体といった対象物や、限られた空間に含まれる微生物の数を減らし、清浄度を高めることを言うとされています。

    これは学術的な専門用語としてはあまり使われていない言葉ですが、法律上では食品衛生上の省令で、ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育しうる微生物を、除去することを言う」と規定されています。

    いろいろな商品でこの性能を訴求する商品もたくさん出てきており、除菌の方法も、洗浄やろ過など、各分野で様々な意味付けが行われたり、それぞれ程度の範囲を示している、と考えられます。

    例えば洗剤・石鹸公正取引協議会が定義する除菌とは、「物理的・化学的または生物学的作用により、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を、有効数減少させること」で、この細菌にはカビや酵母などの真菌類は含まれません。

  • 抗菌
  • これも、近頃では幅広い商品に謳われるようになりましたが、「抗菌」とは「菌の繁殖を防止する」という意味です。

    経済産業省の定義では、抗菌の対象を最近のみとしています。

    JIS規格でその試験法を規定していますが、抗菌仕様製品では、カビ・黒ずみ・ヌメリは効果の対象外とされています。

    菌を殺したり、減少させたりするのではなく、繁殖を阻止するわけですが、これも対象やその程度を含まない概念です。

  • 減菌
  • 微生物を特に限定せず、その量を減少させる、という意味で「消毒」と同じように、器具・用具などについて使われることがあります。

【スポンサードリンク】

実生活とのズレが余計わかりにくくする

業界や分野によっては、もっと別の用語が使われることもありますが、ざっとこんな具合に整理することができます。

ただ、法律上の建前とはまた別に、一般に広く持たれているイメージもあります。

例えば、雑貨品の塩素系漂白剤などを使って、”消毒”するといった認識は、一般的に定着しています。

そのことは実際上の効果があっても、法律では”消毒”という表現は薬事法の対象となる薬品や、消毒剤の場合にしか使用できないので、一般的な理解と法律上の定義にはズレが生じています。

昨年、日本石鹸洗剤工業会が開いたセミナーで、「除菌に対する消費者意識調査結果」について報告がありました。

その調査では上記のように、菌数の減少に関しては、普通の人が抱いているイメージは、「滅菌」「殺菌」は「すべての菌を死滅・取り除く」こと、「消毒」「除菌」は、「大部分の菌を死滅・取り除く」こと、というイメージを持っている人が最も多かったのです。

また、「身体や健康に害を与える菌を死滅・取り除く」というイメージに関しては、「消毒」が最も高く、次いで「菌も落とす」。「除菌」、「抗菌」、「菌に働く」、の順であり、「すべての菌を死滅・取り除く」イメージが強いはずの「滅菌」、「殺菌」が低かった、といういささか意外なこともありました。

kinn1

こうしたことも、これらの用語の意味を、わかりにくくしている背景の一つにあるようです。

一説には、「抗菌」という概念が最も広義であり、殺菌、滅菌、消毒、除菌、静菌、サニタイズなど、すべての菌制御を抱合している、とする解釈もある。

【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ