成人の日の由来や意味を解説【ナゼ祝うのか?ナゼ振袖を着るの】




新年が明けてしばらくすると、テレビのニュースなどで振袖を着た女性が映る時期がありますよね。

そうです。成人の日です。

成人になったことを祝う日として1948年に法律で定められました。

ですが、この成人の日、具体的にどういったことを祝う日なのかご存じですか?

読んで字のごとく『成人』=『大人』になったことを祝う日ということは何となくわかりますが、なぜそれが1月の第二月曜日なのでしょう。

それでは、成人の日由来意味について見ていきましょう。

【スポンサードリンク】

成人の日とは

成人の日とは、大辞林第三版によると「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日(一部抜粋)」と説明されています。

特に年齢の指定はありませんが(一部の辞書には「二十歳」と指定しているものもありました)、一般的にはその年度に二十歳になるの人を集めて市町村で式典を行うのが一般的ですね。

平たく言うと「今までは親の保護下にあったけれど、今日からは一人前の大人として扱うぞ」ということになります。

お酒やたばこをたしなむのも、犯罪を犯した際に実名が公表されるのも二十歳からです。

ただし、選挙権に関しては総務省の発表によると2015年6月に公職選挙法の一部を改正して18歳以上で選挙の投票権が得られるようになっています。(実際に施行されたのは2016年の6月から)

この成人の日、もともとは戦後間もない1948年に埼玉県蕨市で企画された「青年祭」だといわれています。

当時、戦後の混乱でボロボロだった日本にとって必要なのは国民一人一人の力でした。

そのため、これからの日本の将来を担う若者たちを集めて激励するために開かれたこのお祭りが話題となり、全国で広めようということで始まったそうです。

尚、当初は1月15日に定められていた成人の日ですが、2000年に導入されたハッピーマンデー制度のため現在では1月の第二月曜日になっています。

成人の日=元服や裳着

では、1948年の成人の日が制定する前は私たちはどのタイミングで「大人だ」という風に認識されていたのでしょうか。

実は、江戸時代以前から男子は1月15日に成人の日と同じような行事があったのです。

そうです。元服です。

大河ドラマや時代劇などを見ているとたまに出てくると思いますが、幼少時代は髪をおろしていた男子が元服を境に髪を結い上げ冠をかぶるようになりますよね。

あれは元服を終えて周囲に大人として認めてもらった証拠です。

年齢は今のようにきちんと決まってはいなくて、だいたい15歳前後だといわれていました。

本人がきちんと大人になったか、戦に出たり婚姻関係を結んでも大丈夫かなどを親兄弟、親戚一同に後見人など多くの人に見定めてもらう大切な儀式だったそうです。

尚、女子の場合は元服にあたる儀式として「裳着」というものがあり、こちらも「裳」と呼ばれる腰から下につける衣装(袴のようなものです)を身にまとい、髪を結い上げ(髪上げと呼ばれていました)濃い化粧をすることによって大人の仲間入りを果たしていたそうです。

そういえば、現代の成人の日に行われる式典ではほとんどの女子が振袖を着ますよね。

振袖は「未婚の女性にとっての正装」だといわれていますので、当時の裳が現代の振袖に通じているのかもしれません。

振袖の時には髪を結い上げるので、これもまた髪上げの名残ともいえますね。

【スポンサードリンク】

これからの成人の日

今、私たちにとって成人の日とは「お正月明けて最初にやってくる三連休最終日」であり、二十歳前後の若者にとっては「地元の友達と久しぶりに会える日」という認識を持つ人が多いと思います。

もちろん「今まで育ててくれた両親に感謝する日」と感じたり「これからは一人前の大人として自らの言動行動に責任を持とう」と決意を新たにする新成人もいるでしょう。

ですが、メディアを通じて見る限り年々成人の日に行われる式典は荒れていますし、2000年に制定されたハッピーマンデー制度により三連休最終日となったためか粛々とした雰囲気で過ごすという時代ではなくなっているように感じます。

また、今の日本の教育制度を考えると二十歳=大人という図式も成り立つものなのかと思わず首をかしげますよね

高校卒業で社会に出た場合18歳ですでに大人と同じラインに立って仕事をしているので、考え方も経済力も一人前、つまり大人といってもおかしくない未成年者はたくさんいます。

一方四年生大学に入学した場合は二十歳の成人の日の時点ではまだ学生という身分なので、イマイチ「大人」と言われてもピンと来ないように思います。

戦後に制定された成人の日というこの行事、もしかしたら近いうちに形骸化してしまうかもしれません。

そうならないためには、是非新成人のみなさんには「大人として認めてもらう大切な儀式」という気持ちをもって成人の日を迎えてもらえたらな、と筆者は個人的に思います。

まとめ

いかがでしたか?

何となく過ごしていた成人の日という名の国民の休日。

振袖を着た娘さんたちを見ながらのんびりと家で過ごすことが多かったですが、そう言えば我が家にもあと十何年かのちには成人の日を迎える男子が一人いました。

今までは成人の日を迎える側の気持ちになることが多かったのですが、これからは成人の日を見送る立場になるんだよなーとぼんやり思いながらこの記事を書いていました。

果たしてうちの息子が二十歳の時、ちゃんと一人前になっていると思って送り出すことができるのか……。もうすでにちょっと心配です。

ちゃんとした一人前にするべく、今からきちんと向き合おうと思います。

みなさんも、来る成人の日に備え、新成人の方は気持ちを引き締めて、見送る側の方は今まで背負っていた肩の荷を少しだけおろして見送ってみてはいかがでしょうか。

【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ