すり傷、切り傷の治し方と処置の仕方。覚えておいて損なし!




Mother tending to daughter who fell off bike

日常生活を送っていると、どうしても避けることができない小さなすり傷切り傷。特に小さなお子さんのすり傷なんて日常茶飯事ですよね。

病院に行くほどのものでもないすり傷切り傷の場合、大昔なら「なめときゃ治る!」で終わってましたし、少し前なら「消毒してから絆創膏」というのが治し方の基本でした。

でも、実は最近のすり傷切り傷処置の仕方って、昔とは全く変わってしまったんです。

脱脂綿に消毒液を付けてチョンチョン……なんて方法、今ではもう古すぎるんですって。

けがの治し方に古いも新しいもあるのかって話ですが、イマドキのすり傷、切り傷治し方は、人間本来の回復力を信じて行う処置の仕方に変わってきているんです。

人間本来の回復力とは? なんだかよくわからないですよね。では、これから一緒にイマドキのすり傷、切り傷治し方、処置の仕方を見ていきましょう。

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すり傷、切り傷って?

そもそも「すり傷」や「切り傷」とはどういった状態のものを言うのでしょうか。

【すり傷】
皮膚の表面を固いものにこすりつけた時にできる傷で、皮膚の一番外側がはがれている状態となります。

ひりひりとした痛みを伴いますが、適切な処置をすれば病院にかかる必要はありません。

【切り傷】
皮膚の表面、さらには真皮を鋭利な刃物など先がとがったもので切り付けた時にできる傷です。

擦り傷より出血が多くなることが多いですが、傷口が浅い場合は適切な処置をすれば病院にかかる必要はありません。

ただし、傷が深い場合、発熱等の異常がある場合は速やかに病院での治療が必要です。

このように、すり傷、および軽い切り傷の場合は、ご家庭での処置が適切か否かでその後の傷の状態が変わってきます。

日常的に起こりうる軽度のすり傷や切り傷。正しい処置方法を覚えて早くきれいに治しましょう。

すり傷・切り傷ができた時の正しい処置方法……モイストヒーリングとは

今、軽度の傷を治すときに注目されている方法が『モイストヒーリング』です。

これは日本語で『湿潤療法』と呼ばれており、『傷口を乾燥させずに治す』という昔とは逆の方法になります(以前は傷口はよく乾燥させるようにという考え方が主流でした)

では、モイストヒーリング(湿潤療法)の方法を具体的に見ていきましょう。

モイストヒーリング(湿潤療法)を行う3ステップ

  • 洗浄
  • 止血
  • 保護

【洗浄】
怪我をしたら、まずは傷口をしっかりと見てください。すり傷の場合は特に泥や石などがこびりついていることがあります。

これらの汚れをしっかりと流水で洗い流してください。

【止血】
傷を洗い流したあと、まだ血が出ているようだったら止血を行ってください。止血方法は傷口に清潔な布を当ててぐっと押す方法がいいです。

そして、圧迫後はできるだけ傷口を心臓より上にもっていくようにしてください。

【保護】
傷口をきれいに洗い流し、血が止まっていることが確認できたら専用のパッドやラップを貼って傷口を乾かさないようにしておきます。

最近ではモイストヒーリング専用の絆創膏がドラックストアなどで販売されていて、手軽に購入することができます。

また、専用の絆創膏がない場合は、洗浄、止血後の傷口にワセリンを塗りその上から食品用ラップで覆うという方法も有効です。

ただし、専用の絆創膏と違いラップの場合は毎日取り替えが必要となります。

なぜ『モイストヒーリング(湿潤療法)』がいいのか

人間の体にはもともと『自然治癒力』という力が備わっています。軽度の風邪ならゆっくり睡眠をとっていれば治るのが代表的な例ですね。

そして、当然ながら傷口にもこの治癒力は働いています。

傷を作ってしまったときに溢れて出てくる透明、もしくは黄色の液体……これが浸出液と呼ばれるもので、この中にはたくさんの『細胞増殖因子』と呼ばれる細胞の成長を促す物質が含まれています。

せっかく体が傷を治そうと作りだしている体液なので余すことなく使おう、という考え方がこの『モイストヒーリング(湿潤療法)』になります。

自らが作りだした細胞で治療を行うので、当然ながら治りも早く痛みも少なく、そして何より傷跡がきれいという利点があります。

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『モイストヒーリング(湿潤療法)』をしてはいけない傷

そんな、傷口には最強の治療法だと思われる『モイストヒーリング(湿潤療法)』ですが、してはいけない傷もあります。

『モイストヒーリング(浸潤療法)』してはいけない代表的な3つの傷

  • 異物が取り除けない傷
  • 動物などに咬まれた傷
  • 止血しても止まらない傷

【異物が取り除けない傷】
傷口をきれいに洗浄しても自分では異物が取り除けない場合、そのままフタをすると化膿してしまいます。この場合は速やかに病院で治療を受けてください。

【動物などに咬まれた傷】
動物は様々な菌を持っています。そのため、動物に咬まれた場合傷は綺麗に洗えたと思っていても、血中になにかしらの菌が入っている場合がありますので、病院での治療してもらった方がいいでしょう。

【止血しても止まらない傷】
傷口を圧迫したり心臓より高くしても血が止まらない場合(2~3分)なんらかの外科的処置が必要な場合があります。速やかに病院での治療をお勧めします。

上記以外にも、深い刺し傷や切り傷、大きな傷などは当然ながらすぐに病院にかかってください。また、古いくぎやハサミなどで負った傷も、細菌が付いている可能性が高いので病院をお勧めします。

あと、糖尿病や血行障害の治療を受けている人は一般的に傷が膿みやすく治りにくいといわれているので、主治医に確認してから行うようにしてください。

これからは、すり傷、切り傷は『乾かさない』

いかがでしたか? 時代とともに家庭での治療法も変わっていくものなんですね。

筆者は今回初めてこの『モイストヒーリング(湿潤療法)』という言葉を聞きましたが、これは本当に画期的な治療法だと思います。

簡単にメリットをまとめますね。

『モイストヒーリング(湿潤療法)』のメリット

  • 早く治る
  • 痛みが少ない
  • 傷跡がきれい

【早く治る】
従来の『消毒して、傷を乾燥させて、かさぶたを作る』という方法よりも、自らの細胞を用いて密封された空間で最短の時間で治癒するため、傷が早く治ります。

【痛みが少ない】
傷が乾かないうちにフタをしてしまうため、外部からの刺激も少なく痛みが緩和されます。

【傷跡がきれい】
かさぶたをつくらず、皮膚の再生能力で治療を行うので傷跡が綺麗に目立たなくなります。

まさにいいことずくめの治療法ですね! これからは、すり傷、切り傷を作ってしまったときは『洗浄』『止血』『保護』の3ステップでの処置で傷口を早くきれいに治してくださいね。

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