トイレットペーパーの幅はナゼ114ミリなの?理由はなに、広いのもあるの




toirettope-pa

普段、何気なく使っているトイレットペーパー

あのトイレットケーパー、実は国で定められているってご存知でしたか?

そう言われてみると、トイレットペーパーを買いに行ったときに「シングル」か「ダブル」かぐらいは選べるけど、とか長さとか選べないですよね。

それは、トイレットペーパーや長さが日本工業規格、通称JISで定められているからなんです。

ちなみに114ミリですが、長さは――。おおっと、この先は本編で。

それでは、日常生活に欠かせないトイレットペーパーについて、ご紹介していきましょう。

【スポンサードリンク】

日本工業規格(JIS)で定められているトイレットペーパー

普段何気なく使っているトイレットペーパーですが、実は日本の国家標準の一つと言われるJISできちんと定められています。

JISによると形状、寸法は

幅……114ミリ(誤差±2)

1ロールの長さ……27.5・32.5・55・65・75・100メートル(誤差+3)

芯の内径……38ミリ(誤差±1)

巻き取りの径(使用前の大きさ)……120ミリ以下

と定められています。

意外と細かく決まっていますね。

尚、品質についても細かく定められており、驚いたのがトイレットペーパーならではの項目である「溶けやすさ」。

JISによると、トイレットペーパーは水に入って100秒以内に溶けなければならないようです。

水を吸い込む時間がおよそ30秒、その後、下水管を通って溶けていく時間込みで計算して決められた数値みたいですが、まさか溶けやすさまできちんと定められているとは! 

まぁ、実際溶けにくいトイレットペーパーだとトイレが詰まって大変なことになりますから、この規格は本当にありがたいですよね。

幅が114ミリとなった理由とは

では、どうしてトイレットペーパーはこのサイズに決まったのでしょうか。

まず、日本でトイレットペーパーが初めて登場したときのことを見ていきましょう。

時は明治――。明治維新によって日本に洋風の波が押し寄せてきていました。和装から洋装へ。和食から洋食へ。

それに伴い、それまでは用を足した後に使う紙は古紙が原料の「ちり紙」パルプから作られた「京花紙(落とし紙)」だったのが、ホテルや洋館を中心に「トイレットペーパー」に変化したといわれています。

ただし、この時代まだトイレットペーパーを国内で生産することはできなかったため、すべて海外から輸入されていたそうです。

その後、第二次世界大戦後に本格的な下水工事が行われ、昭和30年ごろから家庭トイレの形状が「汲み取り式」から「水洗式」へと変化します。

この家庭トイレ水洗化の波に乗るように、国内で初めてトイレットペーパーの製造工場が誕生します。

この時に専用の加工機をアメリカから輸入したため、当時アメリカで主流だったサイズ(114ミリ)がそのまま日本で定着してしまったそうです。

つまり、今現在JISが定めているこのトイレットペーパーのサイズは、もともとアメリカ人に合わせたものであり、日本人向けというわけではないということですね。

【スポンサードリンク】

これからのトイレットペーパーは

このように、現在JISが定めている114ミリというトイレットペーパーの幅。実はエコの観点から考えるとあまり好ましくないのではないかと言われているようです。

確かに、アメリカ人が使いやすいように作られたサイズなので、全体的に小柄な日本人には少し大きいような気もしますよね。

そして、ヨーロッパ諸国では100ミリが主流ということもあり、近年日本でも100~110ミリのトイレットペーパーが業務用を中心に少しずつ広まってきています。

もともとトイレットペーパーは再利用ができず、使用後は水に流すだけといういわゆる「使い捨て」用品になります。

環境省が推進しているグリーン購入(買い物をする時には『必要なものか』を考えて『環境負荷ができるだけ小さいもの』を買うこと)」という点から見ても、トイレットペーパーの幅はもう少し狭くてもいいような気がしますよね。

実際、グリーン購入ネットワークの購入ガイドラインでは「ロール幅が狭いこと(購入の目安は幅105mm)」としており、トイレットペーパーを入れるホルダーのサイズに合うならば114ミリのものよりも幅が狭いものを買うことを提案しています。

尚、この購入ガイドラインでは他にも「原料が古紙100%」「シングル巻き」「芯なしタイプ」など様々な条件を提案しています。

今後、地球環境の観点から考えてトイレットペーパーの規格が変更することがあるかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

トイレに入れば当然のようにそこにあるもの――そのサイズなんて今まで考えたこともなかった筆者ですが、今回いろいろと調べていてとても驚きました。

幅が決まっていることも驚きましたが、意外と浅いその歴史にも驚きました。

トイレットペーパーって、戦後に普及したんですね。でも水洗トイレがそれぐらいからの普及だから、そう考えたら納得なのかな。

そう言えば筆者が子供の頃に訪れた祖父母の家では、汲み取り式のトイレにトイレットペーパーではなくてちり紙が置いてあったように記憶しています。

もっと歴史をさかのぼると、昔の日本人は用を足した後陶器の欠片(縄文時代)や木片(平安時代以降)で拭いていたとか……。

そう考えたら本当にトイレットペーパー様様ですし、少々幅が狭かろうが何だろうが柔らかい紙で拭けるだけありがたいですよね。

まだまだ114ミリ幅のトイレットペーパーが主流みたいですが、もし自宅のロールホルダーに適応するならもう少し幅が狭いタイプのトイレットペーパーを試してみてもいいかもしれません。

【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ